焼酎は氷を投入してロックで楽しむのも一興ですが、水割りにすれば口当たりを軽くしたりできますし、ソーダで割ってチューハイにすればスッキリとした喉ごしを楽しめます。
加えて、焼酎の美味しさは、割り物との割合でもガラッと変わります。今回は、焼酎のおすすめの割り方と、焼酎と割り物との割合について解説していきます。
まずは度数の感覚を掴む
一般的な本格焼酎のアルコール度数は25%です。水や炭酸で割ると、完成度数は以下の計算式で表せます。
完成度数 = 25% ×(焼酎量 ÷ 総量)
たとえば1:3(焼酎:ソーダ)なら、25% × (1/4) = 約6.25%。缶チューハイのライト帯に近い飲みやすさです。
水割り5:5なら、25% × (1/2) = 約12.5%となり、食中向けの落ち着いた強さになります。度数を頭に置くと、料理や気分に合わせて狙った通りの強さの焼酎が作れます。
焼酎を割るときの黄金比
詳しくは後述しますが、ここでは数字だけを先に押さえます。初めて試す際は、この比率からスタートすると失敗しにくいです。
| 種類 |
割り方 |
黄金比 (焼酎 : 割り物) |
| 麦焼酎 |
ソーダ割り |
1 : 3 |
| 芋焼酎 |
水割り or お湯割り |
5 : 5 |
| 甲類焼酎 |
レモンサワー(強炭酸) |
1 : 4 |
| ウーロン茶割り |
3 : 7 |
麦・芋・甲類 の特色の違い
焼酎とひと口に言っても、それぞれ風味や香りが異なります。そのため、それぞれの特色に合った割り物と比率があります。
- ●麦焼酎
香ばしくキレが出やすいです。炭酸や水で伸ばしても味が痩せにくいタイプです。
- ●芋焼酎
甘い香りと厚みのある味が魅力です。薄めすぎると輪郭がぼやけて特色が失われるため、水やお湯で香りを立てつつ、割合はやや濃い目にしておくと持ち味を活かせます。
- ●甲類焼酎
無味に近いので、割り物の風味を主役にできます。ソーダ・お茶・果汁で味を自分で作るのにとても適したお酒です。
麦焼酎の割り方
麦焼酎は香ばしさが魅力で、炭酸やお茶ととても相性が良く、軽快な味を楽しめます。
ソーダ割り
基本は 焼酎 : ソーダ = 1 : 3の割合で割ります。軽く飲みたい日はソーダの割合を増やした1:4にしたり、また、レモン果汁を2, 3滴ほど垂らすと良く合います。
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水割り
5:5〜4:6がオススメ。麦の味は水で痩せにくいので薄めでも香りが残るのが強み。揚げ物には4:6、刺身や淡い味には5:5がハマります。
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お茶割り
焼酎 : お茶 = 1 : 2 ほどで割ると、麦の香ばしさとお茶の渋みがよく合います。気持ちアルコールが強めになるため、すぐに酔ってしまう方はお茶の割合を増やしてアルコール度数を減らすのも良いでしょう。割るお茶は「緑茶」「烏龍茶」がオススメです。
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芋焼酎の割り方
芋は香りの輪郭が命です。甘い香りと厚みを潰さないよう、薄めすぎないのがコツです。
水割り
なにはともあれ、まずは王道の水割りから。まずは6:4を目安に割ってみましょう。香りが開き、甘みが素直に出ます。濃厚な黒麹系や熟成感ある銘柄は5:5に落として丸みを活かします
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お湯割り
お湯で割ると、香りが立ち上がります。耐熱グラスに芋焼酎と80度前後のお湯を注いで、マドラーで軽く混ぜれば完成です。
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ソーダ割り
重厚な味の芋焼酎にソーダを入れると、意外にもその飲み口の軽さに驚きます。1 : 2 で割ると、香りを保ちつつキレが出ます。
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甲類焼酎の割り方
甲類焼酎はそのクセの少なさを活かして、風味を割り物で作っていきましょう。
レモンサワー
1 : 4で焼酎と強炭酸を割ります。その後、レモン果汁を10~15mlほど垂らします。ガムシロップを1/2個ほどいれると、甘みがあるレモンサワーになります。
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グレープフルーツサワー
レモンサワーと同様に、1 : 4で割ったあと、グレープフルーツ果汁を15~20mlほど加えます。苦みがアクセントになり、飲み飽きません。
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ウーロンハイ
4 : 6 の割合から試してみてください。油の多い料理に抜群に合います。唐揚げを食べたあと、ウーロンハイで流し込んだような日は、気分は最高になります。
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焼酎割りの作り方
焼酎を美味しく割るには、ちょっとしたコツがあります。下記の4つを意識しましょう。
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●氷
氷は大きめ・透明度高めのものを用意してください。氷が溶けるスピードが遅く、焼酎と割り物の比率が長持ちします。
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●炭酸
炭酸で割るときは強炭酸のものを用意してください。
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●注ぎ方・混ぜ方
注ぐときは、グラスの内側を伝わせるように静かに注ぎます。その後、マドラーなどでゆっくりと縦に混ぜてください。そうすると、炭酸が必要以上に抜けずに濃さが一定になります。
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●量の固定
焼酎の量を一定にして、割り物で残りを満たすように作ると、味がブレません。たとえば焼酎を45mlと固定しておけば、麦×ソーダ : 45ml + 135ml (1:3) といった具合で、毎回同じような味で作れます。
毎回同じ量で注げる電動ディスペンサー「ポンのみ」
酔ってくると手元が甘くなりがちで、「これは薄い」「さっきは濃かった」といったことが起き、味がブレてしまうことがあります。そこで役立つのが、グラスでスイッチに軽く触れるだけで設定したmlを自動注出する電動ディスペンサー 「ポンのみ」 です。
ご家庭で焼酎ボトルに取り付けるならポンのみDXがオススメです。
たとえば注ぐ量を45mlにあらかじめ設定しておけば、グラスでスイッチに触れるだけで毎回同じ量を注げます。酔った状態で作ったチューハイが濃すぎになって、翌日は二日酔い……なんて失敗も防げるかもしれません。
まとめ
いろいろな割り方を紹介しましたが、難しく考えず、まずは麦1:3(ソーダ)/芋5:5(水)/甲類1:4(レモン+ソーダ)あたりから気軽に試してみてください。
「明日は朝早いから軽め」だとか「ひと仕事終えてリラックスしたいから今日はしっかりめ」など、その時の気分で割合を変えて遊べば、焼酎はもっと楽しくなります。
そして毎回同じおいしさで決めたい日は、ワンタッチで設定量を注げる電動ディスペンサー「ポンのみ」におまかせ。あなただけのちょうどいい割合で一杯どうぞ。